遠江の艦長、磐田 勇と、吉野の艦長、三土地 次郎はただ水平線を見ていた。

明日はシンガポールに向かい、資源を本土に輸送する。上手く行けば大量の資源が手に入る。

「資源さえあれば勝てるはずだ……反撃するぞ」

磐田は力を込めて言った。

「ああ、ましな状態になるようにしたい」

三土地はあまり感情を表に出さない。三土地は吉野に少し期待していた。潜水艦によって多くの船が沈められ、壊滅状態になった。
戦争に勝つことは出来なくても潜水艦に一発食らわせてやりたい。そして、輸送船を無事に送り届けたいと思っていた。

「対潜はお前達に任せたぞ!俺達は空を見張ってどんどん撃ち落としていくからな!ちゃんと回避するんだぞ」

「まだ何もしていないのにそんなこと言うな」

三土地はどうしてこの人は諦めないんだろうと思った。