軽巡洋艦の完成も急がれる中、遠江は貴重な燃料で動き、錬度を上げていた。

「今使ってしまっていいのでしょうか……?」

「いいんだろう。結構な量の燃料が届いたらしいからな」

演習を見ながら田中は同期の月島と話していた。

「大丈夫です。ちゃんと戦果を上げますから」

通りすがりの橿原がそう言った。急いで敬礼したが、こちらを見ることも無く過ぎ去って行く。


その後軽巡洋艦が完成し、遠江の出撃も決まった。