昨日…
あんな情景を見て
…嬉しくなって
"いけるんじゃないか"
確かに、そう思った…
――… それにハルトは
ただの意地悪で
こんな風に、言っているわけじゃない
…ハルトの親は…夢があって
ずっとハルトと離れて生きてた
だから誰よりも
そういう子供の気持ちを
わかってるからこそ言うんだ…
「それにね、岡田君」
「…えっ」
「来たばかりの時も言ったけど
この子は、キミの娘じゃないよ」
「な…何で確信出来る?!」
「…ホントに判らないの?
お腹の中で、所謂十月十日
この子は今、生まれて三ヶ月少し
その頃キミは、何をしていた?」
「その頃…」
――… 大体、一年くらい前
「…仕事しながら
映画さ、一人で撮ってた…」
誰とも ヤッてない…
… なんだよ
考えれば判る
何で…こんな簡単な事
すぐに思い出さなかったんだろう
「…俺、マジでアホだわ…」
「面白いから黙ってたけど」
「………」
「オカダあ!!時間ヤベエぞー!!」
「あ…!!」


