相当に呆れた感じの
とても冷えた、氷の視線


コンビニ袋に入った
使用済み紙オムツを片手に
何故か鼻唄を歌いながら
再び、玄関に向か…――

ったと思ったら


「あ、空哉クン」


「んあ?」


いきなり、踵をかえして来たハルトが
ただおかしそうに俺達を眺めていた真木へ
片眉をあげながら、声をかけた


「さっきのは 少し間違いだよ

――… 俺は、餓鬼は嫌いだ」


「…ハイハイ」



首だけ縦にふる、真木を見て
憮然としたまま
また玄関に向かうハルト

今度は本当に 外に行ってしまった


「アッ!!ハルトーっ!!
ついでにウチのゴミも持っ

…って
行っちまったかーー」


「どうすんだよ…
今の所、確実に
一番あてになりそうな奴が…」