三人のイケメンパパと、小さな月姫





途端に空気が動いて


真木は真っ先に
井上さんの腕を掴んで
ベランダの窓に、鍵をかけ


俺もハルトを
部屋の中へと押し込んで
ドアの鍵を、後ろ手にかける




「――… 月姫?」





激しく泣く声
綺麗な瞳と 小さな手は


今、抱かれている
ハルトにではなく


ただ真っすぐ、母親に
向けられていた ―――