ドアの音に、マジで気をつけながら
本当にソーッと、廊下に出た…


エレベーターに乗って 降下
やっとの事で、ため息をつく




「…真木!!なにさした?!
考えがあるって、夕べ…」


「説得しても
力ずくは、もっとムリだからな
ハルトの弱点を、使わせて貰った」




「―… まさか…アズか?!」


「バァカ
そんなシャレにならねえコトしねえよ

ハルトな、酒がダメなんだわ」


「 酒?!?! 」


「おう 『一滴も』ってヤツな

… 酔っ払ってると、灰皿投げて来る位で
アイツ ホントに弱体化すっから
んで夕べ、様子見計らって
酒混ぜた飲み物渡して
飲むのも、ちゃんと確認した」


「ぅわあ…」


「姑息がオレの 専売特許ですからネ」




「…恨まれないか…ハルトに」


「んなコトは今、考えてられねえだろ

…赤ん坊は基本
親の元で、育った方がいいんだ」


「…そうだよな?!
本当にそれは俺も、そう思うけど…」


「ま、一ヶ月くらいは、動けなくなるの
覚悟してんだけどな、オレは」


「 ?! ど、どういう意味…」


「負傷的な意味で」


「………」