真木は、一瞬だけ『シ』と
人差し指を立てた


そして部屋の奥と、キッチンの方へ
交互に、視線だけを配る




「岡田
やっぱり明日、オマエ仕事休め」


「え…」


「オレが会社に電話してやる
仕事と私用混同すんのキライだけど
今回は、特別だ」


「… なんだそのズル休み…」