「えっ?」
まさかという思いで見上げれば分かりにくく天井に扉があるのが見える。
手にしていた鍵を先端に取り付け腕を伸ばして鍵穴に引っかけるとカチリと音がした。
まるで異世界への入り口の様だ。
重たい扉がゆっくりと開けばスルリスルリと上から梯子が伸びる様に下りてきた。
「おおー。」
久しぶりに感じるワクワクした疼きに栢木がたまらず歓声を上げる。
拍手も付けたその様子を呆れ顔で見つめるしか出来ない北都は、またも同じ言葉を胸の内で呟いた。
本当に貴族なのか。
いかにも庶民的な感覚を持っているだけに毎度首を傾げてしまう。
「秘密基地みたい。」
「そんなもんだ。」
弾むような声につられて北都も気持ちが上がっていく。
棒を元の場所に戻すと北都は梯子に手足をかけて上ろうとした。
「上れるか?」
「上っていいんですか!?」
「問題無さそうだな。」
目をキラキラ輝かせて食いつく栢木はまるで子供の様、思わず笑ってしまった北都は慣れた様に梯子を上って屋根裏に吸い込まれていった。
ワクワクが止まらない栢木は少し躊躇いながら梯子を掴む。
こんな感覚はいつ以来だろうか。
手に力を込めると北都と同じ様にどんどん上って屋根裏へと進んでいった。
栢木が上りきるなり北都は梯子をたたんで扉を閉じる。
「えっ?」
重たい音がした途端に闇に包まれ視界から光が奪われてしまった。
まさかという思いで見上げれば分かりにくく天井に扉があるのが見える。
手にしていた鍵を先端に取り付け腕を伸ばして鍵穴に引っかけるとカチリと音がした。
まるで異世界への入り口の様だ。
重たい扉がゆっくりと開けばスルリスルリと上から梯子が伸びる様に下りてきた。
「おおー。」
久しぶりに感じるワクワクした疼きに栢木がたまらず歓声を上げる。
拍手も付けたその様子を呆れ顔で見つめるしか出来ない北都は、またも同じ言葉を胸の内で呟いた。
本当に貴族なのか。
いかにも庶民的な感覚を持っているだけに毎度首を傾げてしまう。
「秘密基地みたい。」
「そんなもんだ。」
弾むような声につられて北都も気持ちが上がっていく。
棒を元の場所に戻すと北都は梯子に手足をかけて上ろうとした。
「上れるか?」
「上っていいんですか!?」
「問題無さそうだな。」
目をキラキラ輝かせて食いつく栢木はまるで子供の様、思わず笑ってしまった北都は慣れた様に梯子を上って屋根裏に吸い込まれていった。
ワクワクが止まらない栢木は少し躊躇いながら梯子を掴む。
こんな感覚はいつ以来だろうか。
手に力を込めると北都と同じ様にどんどん上って屋根裏へと進んでいった。
栢木が上りきるなり北都は梯子をたたんで扉を閉じる。
「えっ?」
重たい音がした途端に闇に包まれ視界から光が奪われてしまった。



