「…3、2、1、0…」
ガラガラッ
「セ、セーフ!!」
私はカウントダウンギリギリに教室にたどり着いた。
「陽菜ちゃん、相変わらずぎりぎりだね笑」
「真麻(まお)!! おはよっ」
「おはよう。」
私に天使のような顔でほほ笑みかけてきてくれたのは、新城真麻(しんじょうまお)。
とにかくこの子……
ちょー、かわいいんですよ!!
天使のような笑顔が毎日私の癒しだ。
真麻と会ったのは中1の時。
人見知りので会話下手な私に笑顔で話しかけてきてくれたのが真麻だった。
それから私たちはいつも一緒。
帰るのも、出かけるのも、困った時の相談も、全部真麻としてきた。
「陽菜ちゃん!もう入学式だって!!行こう??」
「あ、うん!!」
ここの入学だって、麻央が一緒に行こうと誘ってきてくれたから、行くことを決めた。

