私は時間も忘れて桜に見逝ってしまった。




「どいてーーーーーー!!」


へっ??



私が何事かと思って振り返るまもなく、体に強い衝撃が走った。


「キャッ、ぃった………」


「うぉっ」


も、何なの…………

痛いと思ったのは一瞬で、その瞬間甘い香りに包まれた。


抱きしめられていることに気づくのに時間がかからなかった。