帽子のおじさん

天気の良い夕暮れ時、この空の下にもう少し居たい。


私は遠回りするべく、自宅に通じる近所の公園へ寄り道した。



普段は小学生がこの時間帯に遊んでいるので滅多に通らないのだけど、この日は居ない。


居るのは、公園に相応しくない人間が一人。


ベンチ一台を横座りで占領し煙草を吹かす男が目に入った。


実はこの男、時折この公園に入り浸っているのを目撃している。


茶色いチューリップハットを被り、年期の入った革靴、カジュアルなベストを着ているのが特徴的で、髪は清潔と言い難い長髪。


実はホームレスなんじゃないかと、私は勝手に偏見の目を向け警戒していた。