帽子のおじさん

高校では顔馴染みの人がいず、役員の名前も知らない。


覚えるのめんどくせぇ。


と、まき夫は思いつつ、副委員長を引き受けてくれた浅田みつさんとはやんわりと言葉を交わした。


中々の美人で、クラスの中心にでもなりそうな女の子だ。


「皆高校ともなると、結構自由で、こういう役決めとか無関心だよね。」


まるで私に共感してくれたかのように、彼女は授業の終わり際、そう言った。

そんな一言で、彼女の印象はとても良く映って見えた。


「そうだね。私も勝手に委員長にされて、実は困ったんだよね。ああいう適当な雰囲気苦手かも。」


と、話に花を咲かせ、某無料通信アプリを通じて、連絡先を交換した。


私の憂鬱な気持ちが少し癒された気がした。