先程から浅田さんの横に貼り付く女子が、私の方をちらちら見ながら口を開いた。


「昨日委員長になった人だよね。委員長と副委員長かぁ。なんか優等生って感じ?」


何が言いたいんすか?


まき夫の勘に障る。


「優等生って、私はそんなじゃないから。」


浅田さんは慌てるように謙遜したので、私も同じ返答で交わした。


お前らがやらねぇからだろぉ?


「ほのかちゃんも後期はやってみたら?」


勘に障るほのかという人に、浅田さんは勿論冗談でけしかけるが、全力で首を振った。


「いやいや、あたしは向いてないから~。でも考えとくかな~。」


あははと、私と浅田さんは愛想笑いを浮かべた。


まき夫はイライラしているのだけど。


浅田さんはそこまで思っていないのだろう。