帽子のおじさん

何気なく今日学校であった出来事を、おじさんに話し始めた。


ただ話すだけで、気が紛れるのならと。


おじさんは私が話し終わるまで、ひたすらうん、うんとうなずいて聞いていた。


「私はあのクラスが嫌い!皆無責任で、ろくに話も聞かないで、あれが高校生の態度なの!?」


この調子でずっと一人で炎上していた。


気づいたら空は薄暗く、カラスも鳴き止み山へ帰る時間だ。


「どう?少しはスッキリした?」


「うん…。」


本当に少しではあったけど、何も知らない相手に喋ってみると、この愚痴を関係者に拡散される心配もないので、ここぞとばかりに言い残してることはないかと、まだ脳内で模索していた。