「おい、マジで大丈夫か?つか、顔赤いじゃんか、熱射病かよ!?」
「う、わっ」
顔、顔近いからっ。
赤いのは、その……海斗に見とれてたからで……。
なんて、絶対に言えないから、今日が暑くて良かったと心底思う。
「う、うん大丈夫……」
「そうか、よかった……心配しただろ」
そう言って私の隣に腰掛ける海斗。
え、どうして私の隣に??
プールで、みんなと遊んできたらいいのに……。
「おーい海斗、こっちで泳ぎ自由のリレーやっけど、やらねー!?」
「いや、今はいいわ!」
みんなに誘われたのに、海斗は断って私の傍にいる。
それが不思議でたまらなくて、聞いてみることにした。
「海斗、遊んでこなくていいの?」
「ん?あぁ、十分泳いだし、湊が暇そうだったからな」
え、私のために来てくれたの?
私が、暇そうだったから?
――ドキンッ。
その気遣いに、心臓が跳ねる。
最近、海斗といるとこんな感じで心臓が忙しいんだ。