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昼休み、私は昨日の約束通り、海斗と図書室へとやってきていた。

そしてもう一人……。


「あの、私までご一緒しちゃって良かったのかな?」


「うん、もちろんだよ」



私は不安そうに私と海斗を見つめる毒島さんに、安心させるように笑いかけた。



「おーい湊、なんか毒島と俺との対応ちがくねぇ!?」


「気のせいでしょ」



不満げな海斗をスルーして、私は手作りお弁当を取り出す。


今日のお弁当は、私の手作りお弁当。

女で一人で働いてるお母さんの分も、たまに作ってる。

いつまでたっても、お母さんには手が届かないけど……。


今日は卵焼きにミニハンバーグ、タコさんウインナーなどなど、頑張った方だ。



「おっ!うまそー、湊の手作りか?」


「うん、そうだけど……」


そういう海斗は、コンビニで勝った焼きそばパンと、約束していたオレンジポッキー。


あ、本当に買ってきてくれたんだ……。


そんなことを考えてると、海斗が私のお弁当を凝視してることに気づく。