「だから、俺と一緒にいような?」
「あっ……」
いつか、早織と交わした言葉が蘇る。
『ねぇ、湊、私たちずっと一緒だよ』
あの日早織が言った言葉を、海斗が私に言ってくれた。
「湊、返事は??」
あの時、早織は私にこう返事したんだ。
『あたりまえ、私は湊の傍にいるよ』
そう、迷わずに私との未来を信じてくれた親友。
その言葉を思い出して、ブワッと涙が溢れた。
それでも、この溢れる想いを海斗に伝えたくて、私は笑顔を浮かべる。
「っ……当たり前だよ、私は海斗の傍にいる。これから先、何年……何十年経ってもっ」
「……っ、あぁ、何十年先も一緒にいような」
海斗までなんだか泣きそう……??
震えている海斗の声と、潤んだ瞳に私はなんだか愛しさが胸の中で湧き上がるのを感じる。
「好きだ、湊……」
「私も、海斗が大好きだよ……」
夕日が沈むまでキスをしよう。
そして、夜空に星が瞬き、月が顔を出したなら……。
海斗が……みんなが、私を導いてくれたように。
今度は私が、みんなのことを優しく照らせるような、そんな人になりたいな。
だから、ずっと見守っててね早織。
海斗と2人、どこまでも手を繋いで、笑顔で幸せな未来を作っていくから。
そう……大好きな親友と恋人へ、約束します。


