大好きなきみへ、あの約束をもう一度




「クリスマスプレゼント……と、今日の誓いの証」


「っ……世界で一番幸せな女の子にするって……っ、やつ??」



あぁ、涙声になっちゃう……。

こんなの、不意打ちすぎて……泣かないわけない。

幸せすぎて、嬉しくて流れる涙が頬を伝っていく。



「そう、湊を世界で一番幸せな女の子にして、俺がこうして……」


フワリと、優しく包み込むように抱きしめられる。

そして、何度も頬を撫でられて、そのまま頬ずりされた。



「湊のことを守るって誓うからな」


「うんっ……私、嬉しくて幸せ……」



海斗のほっぺ……温かいな。

人の温もりは、こんなにも……優しい。

この人を失いたくない、そう強く思った。


「お前の中にあるアイツの命と、湊の大切な人たちも……全部含めて、守るから」

「うんっ……」


「もう二度と、失う痛みに泣かせないように……お前が掴めなかったものは、俺が代わりに掴む」


早織の手を離してしまったあの日。

海斗が傍にいてくれたら何かが変わってたかもしれない。

そう思うからこそ、1人じゃなくて大好きなこの人と……。


もう何も失わないように、一緒に守って行こう。

私たちの幸せのために。