｢これからは、私の心の中で……ずっと一緒に……｣
｢湊、俺達の中に……だろ？｣
｢海斗……うんっ、ありがとうっ｣
海斗が、早織の存在を大切にしてくれる。
私の大切な人まで大切にしてくれる。
それが嬉しくてまた泣き出すと、海斗は肩を抱いてくれた。
｢幸せになろうな、親友の分まで。つか、ぜってーに幸せにすっから、任せとけ｣
｢海斗……私もう幸せだよっ｣
｢それ以上を期待しとけってことだって、湊｣
ニッと笑う海斗に、私は泣き笑いを返す。
｢はい……期待してます｣
｢よく出来ました！｣
頭を撫でてくれる海斗に、私は幸せな気持ちになった。
生きていこう、きみの分まで。
胸に手を当てて瞼を閉じる。
止まらない涙が、私の溢れる想いを伝えてくれてるようだった。
