『だから、ありがとう湊』
お礼を言うのは私の方。
今まで、ずっと傍にいてくれてありがとう。
そして、これからも……。
ずっと一緒だよ、辛い時、悲しい時も、楽しい時も……。
早織のことを思い出すから。
だから……。
――パァァッ。
早織の姿が眩しいほどに輝いて、私は目を細める。
だから、これから宜しくね……早織。
そこで、早織の手を握っていた感触がフワリと消える。
代わりに、強く腕を掴まれて、引き上げられた。
――バッシャーンッ!!
「はぁっ……」
水面から顔を出すと、肺いっぱいに酸素を取り込む。
「湊っ!!」
「あっ……」
すると、強く私の体を抱きしめる海斗と至近距離で目が合った。
引き上げてくれたの、海斗だったんだ……。
それにホッとして、私はブワッと涙が溢れる。
全部……終わったからかな、悲しいような嬉しいような、そんな不安定な感情に、うまく言葉が出ない。


