「なかなかに面白い真木と、こうして話せたからな」
「……はい?」
私が面白い??
嘘、ちょっと真木くんおかしいんじゃないかな。
わたしは、誰かを笑わせたり、好かれたりするようなタイプじゃない。
「俺、真木ともっと話してみてぇ」
「……変わってるね、高橋くんは」
「ん?そうか?じゃあいいじゃん、変わり者どうし、仲良くしよーぜ」
でも、何が気に入ったのか、高橋くんは楽しそう。
いやなんか、高橋くんのペースにだんだん巻き込まれてる気が……。
「あ、真木、委員会だっけ?」
「うん、だからそろそろ……」
だから、ここら辺で出来れば早く高橋くんから退散したい。
高橋くんといると、なんか疲れるし。
面倒ごとに巻き込まれそうだし……主に、女子関係の。
「え、なら帰っても暇だし、俺も行きてー」
「え、何で……そうなるの?」
どうしよう、高橋くんの取り扱いが分からない。
なにせ、展開についていけない。
どうして、私の委員会に一緒に行く流れに??
『いいんじゃない、湊』
困り果ててると、またもや早織が声をかけてくる。
「いいんじゃないって……」
『だって、賑やかな方が楽しいよ!ね、こんなイケメンのお友達、断るなんてもったいないっ!』
でた、早織のミーハー。
もう、イケメンと可愛いものには目がないんだから。
『ねぇねぇ、湊〜っ』
「はぁ……分かったよ」
そんな早織に折れて、私は渋々頷くのだった。


