「こっちにも選ぶ権利あるし、2番目?馬鹿にしないでくれます?」
「え、え……?」
突然怒り出した私を、男子たちは呆然と見つめてくる。
「こっちは、2番目、3番目、4番目……何番目だろうが、願い下げだから!」
「なっ……」
フンッと言わんばかりに顔を背けて、圧倒されてる男子達の横をすり抜けた。
『さすが、湊ってば颯爽とカッコイイ♪』
「私は、面倒なのに巻き込まれて疲れた」
楽しそうに笑ってる早織に、少しだけ疲れが軽くなる。
早織がいてくれるから、私はこんなに強くいられるんだろうなーなんて。
そんなことを考えてると……。
「ぷっ……あはは!なんだアイツっ、超おもしれーな!」
後ろから、高橋 海斗の笑い声が聞こえてくる。
みんなして馬鹿にして……本当に腹立つな。
「真木 湊……か」
そんな高橋 海斗の呟きが聞こえたけど、気にもとめずに私は、図書室へと向かうのだった。


