バンっ!!

―大きな音がした。何かがぶつかる音―

……痛い。。っ痛ぃ。。

 “誰か、落ちたぞ!!”    
“屋上から。”

 “救急車!救急車!!”


―雑音が…聞こえ…る。

…熱い…
   何…これ…血…。

 痛くて…
  身体が動かない。

あぁ、そうだ…私…。
  …屋上から…。


“私。。死ぬの……?”


「美羽!!美羽!!」

動かない身体。呼ばれても、起き上がることもできない。私は、視線だけ、声の方に目を向けた。
視線の先には、真知がしゃがみこんでた。
ぼやけて、よく見えない。でも。。

…真知…。
何で、泣いてるの…?
私が、“隼人”を好きって言ったから?

…―違う。そうだ。
私が奪っちゃったからだ。


…―真知の大切な人―…



隼…人…。
もうすぐ私も、そっちにいくよ。。


『…ごっ…めん…ね』