放課後、僕は部活で使っていたテニスボールを片付けていた。 誰かの話し声がした。 「好きです…付き合って下さい」 「――俺も」 ――マリア?! 冗談だろ?! 話し声と足音が完全に聞こえなくなった後、猛スピードで僕は走った。