しがない大学3年生の俺が、いつものように飲み会でベロベロに酔っ払って何とかアパートに帰ると、部屋の前で1人の女が扉に寄りかかって眠っていた。
女なのか、女の子なのかも分からないけど。
というより邪魔なんだけど…。
俺ん家だよね?
ボヤける頭で表札を見てみても、俺は部屋を間違えてるわけではなさそうだ。
つーか誰だよコイツ。
このままではドアを開けられないどころか部屋に入れないし。
仕方なく女を起こすために話しかけることにした。
しゃがんで今までよく見てなかった顔を見てみると、ビッシリと生えた睫毛が顔に影を作っている。
そんな彼女の睫毛に止まっていたハエを適当に追い払って、肩を叩いた。


