バレンタインは何年先でも。

「……え?」


希恵は目を見開き、驚いている。

状況が飲み込めていないのか、沈黙が続く。



「……返事は?」



勇気を振り絞り、沈黙を破る。


希恵は座ったまま下を向く。

そして、ゆっくりと立ち上がる。