バレンタインは何年先でも。

「慶樹?聞いてる?」


ぼーっと見つめていると、希恵が不思議そうに尋ねる。



「希恵……あのさ」


今、今しかない。

そう思い、立ち上がる。






「俺、ずっと……ずっと前から希恵のことが好きなんだ。俺と……付き合ってほしい」