バレンタインは何年先でも。

学校に着くと、いつもと変わらず輝己や坂下に挨拶。

授業の時間だってあっという間。

時間が過ぎるのが早く感じてしまう。



そして、6時間目――。



あと、あと少しだ。


心臓は朝よりも早く、大きく鳴っている。

こんなに大きな音なら聞こえてしまうんじゃないかと思うぐらいだ。


緊張で常に時間を意識してしまう。