「刹那先輩、行きましょうか。」

大きな手を差し伸べた




「うん!帰ろう」



大きくて、優しい手…


暖かくて、包み込まれそうで



〝このまま時が止まればいいのに〟

なんてアイツも思ってくれてたらなぁ




「…このまま時が止まればいいのに…」

呟く声が風でかき消された。