「先輩…声、可愛い…」

ほら、またそうやって

さっきと同じように耳元で囁いてくる…




痛いという感覚がだんだんなくなってきていた





ー10分後ー

「あ、先輩、俺…言い忘れてたんですけど…」

ネクタイを結びながら

何事もなかったかのように涼しい顔しやがって


こいつ、私に何をしたのか分からないのか?!



「俺、吸血鬼、なんです。」

無表情ながらも少しニッコリと笑っていた



もしかして1年生に1人吸血鬼がいるって

同じクラスの人が噂していたような…