「ここで逃げるなんて、卑怯…ですよ…」


ーカプッ…ー


「んっ…!」

ビクンと体が反応した




彼は私の首筋に牙を刺して血を吸っていた



「まだ…じっとしていてください…ね?」

優しい口調で彼は耳元で囁いた


ーちゅ…ー

首筋にキスされた瞬間に

微かな優しさを感じた



「ん…!はぁ…はぁ…!」

上手く声が出なかった



ダメだ…これ以上されると…



…意識しちゃうよ…