今、そいつは私の目の前にいる。

さっきと同じぼんやりした顔で。


元々こういう顔なんだなぁ…



とか考えてこの状況について

深く考えないようにしていた



「…ちょっとじっとしててください」

彼は私の着てるワイシャツの第2ボタンを外した



「へっ?!ちょっと?!何?!」



「良いから…黙ってて…」

彼の口を見たら鋭い牙がキラリが光っていた



牙?!なんて驚いている暇は無かった



牙の行き先は私の首筋だった。