水色

「どうかした？」

「いや、何でもねぇ。」

「そっか。じゃあ行くか。」

「おう。」

一星はきっと何かに気付いたんだと思う。
でも、俺のことを気遣ってくれて、何も言わなかった。
いつもよりテンションが高くて俺を元気づけられてることが分かる。

でも、俺はテンションが上がることなんて無かったんだ。

自分でも、どんだけ夏希のことが好きなんだよ。って思う。
でも、ほとんど今まで夏希中心で回ってた気がするんだ。
だから、夏希が居なくなったら。
そう考えるだけでつれぇよ。

俺じゃ、もう幸せにしてやれねぇのか？