「お姉ちゃん。ご飯だって」 「……うん」 田中さんに触れられたところが まだ温かく残っている。 ネットLANを使って 私は小説を読んでいた。 読むだけじゃなくて、時々書いている。 でも、なかなか読んでもらえない。 自分だけでページ数を稼いだ。 愛が半回転して、私を刺す。 恐ろしく体が震えていた。 「どうしたの?」 「……な、何でもないです」 ニコッと笑ったつもりだったけど 田中さんは苦笑いで返した。