“ガバッ!!”
大汗を書いていた私は布団にいた。
手術台でも、病院でもなくて
私は大きく息を吐いた。
「……夢か。」
「……お姉ちゃん?」
隣の愛海を起こしてしまっていた。
申し訳ないとゴメンと言ったら
愛海はニコッと笑ってくれた。
「……ごめんね。」
「怖い夢でも見てたの?」
起き上がってパジャマを脱ぐ愛海。
“パサッ。”
大きくなった愛海に少し驚く。
私はこの子のお姉ちゃんなんだと驚いた。
そんなに、時が経ったんだ……。
大きく欠伸をしてから質問に答えた。
「少し、嫌な夢。」
「そう。夢でよかったね。」
「……うん。」
でも、何故だろう。
あんなにリアルな夢は初めてだった。
まさか、正夢?
どうかそうでありませんように。
私は、死ぬまで足があってほしい。
それは、歩ける望みがあるってことだから。

