「ねえ、寄りたい所があるの。」 「何処に行きたいの?」 「…………一人で行きたいの。」 母さんは驚いた顔をした。 そして、直ぐ怖い顔になった。 「何言ってるの!!何かあったらどうするの?あなたは大事な娘なんだから、そんなこと言わないの!」 そう言って、強制送還。 いつもこうだ。 私に自由なんてない。 狭くて暗い世界。 そんな中の私。 好きじゃない。