「よし、荷物はこれだけね。」
「すいません。」
「ご迷惑お掛けしました。」
「田中さん優しいから平気よ。」
柔らかそうな布団を支給してくれた。
太陽の香りがすると愛海が言っていた。
何だか、懐かしい言葉。
「今は二階に移ってもらったけどね。」
「本当、感謝してます。」
「愛海ちゃんだけでも一応挨拶してあげて。」
102室を譲ってくれた田中さん。
どんな人なんだろう。
見る限り酷い汚れもない。
女の人だろうか?
「はい、有難うございました。」
「はいはい。」
私達は、温かいところに来れたんだ。
幸せが待ってる気がした。

