「予約のお客様お待ちしておりました こちらでございます」

私達はお店に入った

結構洒落た店

そらゃ相手は30手前だもんね

「30手前とか年上すぎない?」

美咲が小声で言う

「仕方ないじゃん 大人の男もありでしょ ね、美里?」

「う、うん…」

30手前ってことは先生と同い年ぐらい

嫌なんて言えない

「ほら、来たよ」

「あ、ごめんね 待たせちゃって 今日はよろしく」

「いえいえ とんでもないです〜」

美咲が満面の笑みで言う

嫌がってたくせに

私はおそるおそる相手の顔を見る

「え、うそ…」

私は目を疑った

「先生…」

まるで時が止まったかのようだった

私が先生を見間違える訳がない

中学3年間追い続けてたんだから…