「私も先生ともっと一緒に話したい けど… 先生には彼女がいるでしょ? 大切な人がさ」

今の私には無理

ずっと先生とこんな関係なんて

やっぱり嫌だ

私だけを見ててほしい

独占したい

愛してほしい

私の独占欲は日に日に増していた

あのころ以上に…

だからここでピリオド打たないと

みんな諦めるなって言ってくれたけど私にはもう無理だ…

先生が私のこと思い出したとしても薫さんを捨てて私を選ぶとは限らない

だって先生は私以上にお人好しだから…

「えっ、嫌かな…?」

先生が困った顔をしている

「もう会うのはやめる これ以上先生といたら私おかしくなる」

「どうして? 薫なんか言われたの?」

「薫さんは関係ないよ 私の意志で決めたの」

「けど、あの雨の日僕に会えなくなるのは嫌だって、僕と話してて楽しいって言ってくれたのよね? あれすごく嬉しかったんだよ」

「あれは… 嘘」

「う、嘘?」