「帰って! 帰ってよ!」

薫さんは私に叫んだ

「私は…!」

私は薫さんの言葉を遮るように言った

「私は先生が好きなんです! 今もずっと…! だから私は諦めませんから 絶対に思い出してもらいますから!」

私はそう言い放って病院を出た

薫さんどんな表情してたんだろ

でも言いたいことは言ってやった

何が何でも思い出してもらう

私は絶対負けないから…!