「失礼します…」

次の日私は勇気を出して病室のドアを開けた

「あはは 薫はほんと心配症だな」

「うるさいなー」

先生と薫さんが談笑していた

すごく楽しそう…

私はこの間に入り込む根性はない

今日は帰ろ…

邪魔したら悪いし…

「誰かいるの?」

やばいバレた…

私はどうしよも出来なくて病室に入った

「あ、相沢さん…! 来てくれたんだ」

先生が私を見て微笑む

「また来たの…?」

薫さんはまた怖い顔で私を見る

やっぱ無理だ…

「あ、あの 今日は帰ります じゃあ…」

私は勢いよくドアを閉めた

やっぱりあの雰囲気は耐えれない

また出直そう

でも楽しそうだったな…

薫さんは先生に愛されてる

羨ましい…

私も先生と話したい

近くにいたい

私の心はよくわからない感情に染まっていた