次の朝
目が覚めるとあいつはボッーと天井を眺めていた
意識が戻ったんだ
俺はすぐにナースコールを押した
「俺だよ! 俺! わかるか!」
あいつは俺をじっと見て
「工藤先生」
っと言ってクスッと笑った
奇跡的に後遺症も記憶障害も喪失もなく徐々に回復に向かっていた
俺が見舞いに行ったときあいつがふと言った
「僕何か大事なこと忘れてる気がするんだ…」
「何言ってんだよ 担任してる生徒だって全員わかってたし 心配すんな!」
俺はこのとき忘れていた
あいつにとって1番大事だったものを…
目が覚めるとあいつはボッーと天井を眺めていた
意識が戻ったんだ
俺はすぐにナースコールを押した
「俺だよ! 俺! わかるか!」
あいつは俺をじっと見て
「工藤先生」
っと言ってクスッと笑った
奇跡的に後遺症も記憶障害も喪失もなく徐々に回復に向かっていた
俺が見舞いに行ったときあいつがふと言った
「僕何か大事なこと忘れてる気がするんだ…」
「何言ってんだよ 担任してる生徒だって全員わかってたし 心配すんな!」
俺はこのとき忘れていた
あいつにとって1番大事だったものを…

