「美里!」

葵の声で我に返った

ついつい思い出してしまった

「ごめん 行こうか」

ここまできたら後には引けない

私達は職員室に向かった

「失礼します…」

ドアをあけると先生たちが数人座っていた

放課後だから部活を見に行ってる先生のほうが多いのだろう

見渡すと私たちの知らない先生ばかり

「どうする?」

葵が困った顔で私を見る

卒業してから4年

先生も相当入れ替わってる決まってる

「おお、相沢! 岡崎!」

この声は…

『工藤先生!!』

「お前ら相変わらず息ぴったりだな 久しぶり 元気にしてたか?」

工藤先生がニコッと笑う

やっぱりカッコイイ…

工藤先生と水澤先生は学校の中でイケメンコンビと言われていた

2人はイケメンでその上仲が良くみんなのアイドル的存在だった

水澤先生も結構人気があり私はずっと嫉妬していた

こう見えて私は嫉妬深い

「先生! まだいたんだ 良かった〜」

葵は肩をなでおろす

「まぁ、なんとかな! お前らも可愛くなったよな〜」

「ありがとう 先生」

葵はニヤニヤしていた

そういえば葵は工藤先生派だったな…

「てゆうか、何しにきたんだお前ら」

感動の再会に本題を忘れていた

私は先生の目をじっと見た

「水澤先生のこと教えて欲しいの…」

「やっと来たか 待ってたぞ」

「え、どうゆう意味…?」

「とりあえず図書室に行こう」

そして私たちは空白の3年間を知らされることになる