「あった〜!!」

私はなんとか図書室にたどり着くことができた

私は深呼吸をしてドアをノックした

「あの… 失礼します…」

図書室は静まり返っていた

扉を開けると懐かしい匂い

生徒は誰もいないみたいだ

「誰?」

先生の低い声が図書室に響く

「あの、私です 相沢です…」

「あー、わざわざ来てくれたんだ その、この前はごめんなさい 僕失礼なことを…」

「いや、こちらこそすみません」

まるで初めて会ったかのようによそよそしい

やっぱり忘れちゃったのかな?

「どうして僕の名前がわかったの?」

「覚えてないんですね…」

苦しい 胸が締め付けられるような

やっと再会できたのに

目の前に大好きな人がいるのに

「ごめん… 覚えてないんだ」

「そ、そうですよね 私も人違いだったかも じゃあさようなら」

私はそう言い捨てて図書室を飛び出した

これ以上先生の顔を見たら泣きそうだったから

ちょっとでも期待した私がバカだった

私の知ってる先生はもういないんだね