記憶

「み、美里⁉︎ あんた大丈夫なの！」

「もう心配したんだから LINEも返さないし てか、ごめんね 私が無理に誘ったから…」

葵が大学だけは死んでも行けって言ったから久々に来たけどみんな心配してくれてたんだ…

「大丈夫だよ！ 心配しないで 桜は悪くないからね」

先生のことはまだ黙っておこう

言える気分じゃないし…

余計な心配かけたくない

「水澤誠だったっけ？ 美里知り合いだったんだって？ 」

美咲が言いにくそうに言った

「まぁね でも向こうは覚えてないみたいだし…
別にいいんだ」

「あのねそれが悪いことしたって言ってた ちゃんと謝りたいんだって これ、あの先生の勤務先 美里家近いよね？ ちゃんと会って話してみたら？」

桜が紙を私に渡した

そこには私が住んでる隣町の住所と学校名が書いてあった

先生やっぱ転勤したんだ

「ありがとう 行ってみるよ…」

先生らしいなちゃんと会って謝りたいだなんて…
昔と何も変わってない

もしかしたら私のこと…

期待してもいいのかな？