「これ、ジュースとお菓子ね」

「ありがとう葵…」

最悪の再会から3日

私は今だに立ち直れず寝込んでいた

「びっくりしたよ 緊急出動とか何年ぶりよ」

葵は小学校からの友達

高校も一緒でもちろん先生のことも知っている

「で、再会したんでしょ? 合コンで」

「はい、そうです… 覚えてないんだってよ ふざけんな!」

私は枕を投げつけた

「まぁまぁ落ち着いて で、本当に水澤先生なんだよね」

「私が間違えると思う? ずっと見てたんだから…」

「まぁ、確かにね でも覚えてないって 普通は鮮明に覚えてるよね 美里にあんなこと言ったんだから」

「迎えに来るって言ったくせに… 覚えないってもう終わったわ…」

「先生に最後に会ったのって3年前?」

「うん、それからなかなか行けなくて」

「なんかあったのかな…? その3年間で」

「なんかあったって例えば?」

「記憶喪失とか…?」

「まさか! 記憶喪失だったら今頃教師なんてやってないでしょ… それにそれなら同級生の間で噂になりそうだけどね」

「だよね… うーん、わかんないな…」

「もう忘れろってことなのかな…」

「とりあえずさ中学行ってみない? 何か手がかりがあるかもしんないよ!」

「そうだね…」

これで何もなくただ忘れてるだけだったら

最低だけど私は先生のこと悪く言えないと思う

だって私の頭の中は先生でいっぱいだから…