「春兄!もう19時!!」
焦る私をよそに、春兄は『あー…』と、あくまでも冷静。
「気持ちよさそうに寝ていたから、起こすのかわいそうだと思ってそっとしておいたんだ。でも何だかうなされていたから、さすがに起こしたけど」
「そう…なんだ」
うなされていたなんて気付かなかったな。
「ごめんね、春兄の時間無駄にしちゃって」
「いや、そこにある本読んでたから、無駄ではなかったよ」
そう言って指差したのは本棚。
漫画も読むけれど、意外と小説とかも読んだりする私の本棚は、結構ぎっしりと詰まっている。
「あ、そうなんだ」
「眠そうなら帰るけど…また今度にする?」
「んー…今からやっても遅くなるだけだよね。来てくれて申し訳ないけど、今度にする」
「わかった」
優しく微笑み、立ち上がった。
部屋を出て行こうとする春兄に慌てて声を掛ける。
「は、春兄!」
「ん?」
「本当にごめんね?自分からお願いしておいて…」
「いや、全然。寝たい時は寝た方がいいよ」
迷惑かけたにも関わらず、怒ることはなかった。
春兄を見送り、しばらくして携帯に届いた春兄からのメッセージ。
【時間合わせられるから、俺はいつでも大丈夫だよ】
こんな時にも、優しいなぁ。
『ありがとう』と呟いて、すぐに返事を打つ。
【本当にありがとう!!いつかお礼させてね】
一人になった部屋。
短時間で自分の様々な気持ちが巡りに巡って不思議な感覚だ。
今まで春兄に感じたことのなかった感覚。
焦る私をよそに、春兄は『あー…』と、あくまでも冷静。
「気持ちよさそうに寝ていたから、起こすのかわいそうだと思ってそっとしておいたんだ。でも何だかうなされていたから、さすがに起こしたけど」
「そう…なんだ」
うなされていたなんて気付かなかったな。
「ごめんね、春兄の時間無駄にしちゃって」
「いや、そこにある本読んでたから、無駄ではなかったよ」
そう言って指差したのは本棚。
漫画も読むけれど、意外と小説とかも読んだりする私の本棚は、結構ぎっしりと詰まっている。
「あ、そうなんだ」
「眠そうなら帰るけど…また今度にする?」
「んー…今からやっても遅くなるだけだよね。来てくれて申し訳ないけど、今度にする」
「わかった」
優しく微笑み、立ち上がった。
部屋を出て行こうとする春兄に慌てて声を掛ける。
「は、春兄!」
「ん?」
「本当にごめんね?自分からお願いしておいて…」
「いや、全然。寝たい時は寝た方がいいよ」
迷惑かけたにも関わらず、怒ることはなかった。
春兄を見送り、しばらくして携帯に届いた春兄からのメッセージ。
【時間合わせられるから、俺はいつでも大丈夫だよ】
こんな時にも、優しいなぁ。
『ありがとう』と呟いて、すぐに返事を打つ。
【本当にありがとう!!いつかお礼させてね】
一人になった部屋。
短時間で自分の様々な気持ちが巡りに巡って不思議な感覚だ。
今まで春兄に感じたことのなかった感覚。



