10年愛してくれた君へ




授業が終わり、コンビニで適当にお菓子を買って帰宅した。


15時30分か…まだまだ時間あるな。


よし、まずは部屋を綺麗にしよう。


散らかっていたら気も散るだろうし。



簡単に端に寄せていただけの余計な物たちを、きちんとあるべき場所に戻していく。


「こんなもんかな」


あとは春兄が来るまで、問題でもやっておこうかな。



カバンからペンケースを取り出し、シャーペンを手に持つ。


最初は意識がハッキリしていたものの、だんだんとウトウトしてきた。


たまに首を振って、寝まいと努めたものの、やはり人間は睡魔には勝てないようで…





堪えきれず、遂に深い深い眠りについてしまった。








…私は夢をみていた。