10年愛してくれた君へ

「春兄...」


「単純な人でよかったけど、気を付けろよ?」


少しだけ眉間に皺を寄せた。


今回は本当に私が悪い。



「ごめんなさい」


でもすぐにいつもの笑みを浮かべた。


「スムージー、中身結構減った?」


そう言われ、手に持っていたスムージーを見る。


3割くらい減っている...



でもここで『減ってる』って言ったら、『また買ってこい』ってお金を渡しそう。


多分...いや、きっと春兄ならそうするだろう。




「ううん!そんなに減ってないかも!」


「そっか。じゃあそのままでも大丈夫?」


「うんっ!」




少しハプニングがあったけれど、無事に買うことができ、指定席に着いた。