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迎えた土曜日、今日は春兄と毎年恒例の野球観戦!
車で迎えに来てくれるって言っていたから、それまでに身支度をして、いつも使っている応援グッズをカバンに詰める。
「春人くん来たわよー」
下からお母さんの声。
「はーいっ!」
階段を下りると玄関には春兄が立っていた。
「春兄おはよう!」
「おはよう藍。行くか?」
「うん!」
助手席に乗り込み、シートベルトを締める。
「今年初観戦だなー。今何位だっけ?」
春兄と私はひいきのチームが同じ。
と言うのも、元々野球大好きな春兄がそのチームのファンで、私もそれに乗っかっただけなのだけれど。
「今は3位。まぁ4月5月辺りはいつもそんなところだよ」
「そうだよね!そこからどんどん追い上げていくんだもんね!」
「藍も詳しくなったな」
「そりゃ春兄の影響で、テレビでもたまに観たりするし」
「ははっ、俺の影響か」
嬉しそうに笑う春兄。
それにつられて自然と笑顔になった。



